はじめに
自宅での電子工作用にRaspberry Pi Picoを購入してみました。Arduinoと比較して動作周波数も速く、RAMの容量も大きいので少し大きめの配列なんかを保持できるのも魅力的。
本記事ではRaspberry Pi Picoをmicro pythonで動かすための環境構築の手順とLチカ(ポートトグル)の方法を解説します。
環境構築
UF2ファイルのダウンロード
公式ホームページの[Debugging using another Raspberry Pi Pico] → [Download the UF2file]からUF2ファイルのダウンロードを行います。
Raspberry Pi PicoとPCの接続・ファイル移動
ラズパイのBOOTSELボタンを押しながらUSBケーブルでラズパイとPCを接続してください。外付けストレージとして認識されるので、先ほどダウンロードしたUF2ファイルをコピーしてください。
IDEのインストール
IDEのThonnyをインストールします。起動後、上部メニューバーの[Run(実行)] → [Select Interpreter]を選択し、インタプリタタブのデバイス選択部からMicroPython(Raspberry Pi Pico)を選択します。以上で環境構築は終了です。Thonny上でコードを書き、Runボタンを押すことでRaspberry Pi Pico上で実行できます。その際保存先として「This Computer」と「Raspberry Pi Pico」どちらを選ぶか聞かれますが、どちらを選んでも問題はないです。

Lチカ
GP16ピンをトグルする形でLチカを行います。

以下のコードでGP16をトグルできます。
from machine import Pin, PWM
pin1 = machine.Pin(16,machine.Pin.OUT) #GP16をOUTPUTで使用
while 1:
pin1.value(1) #GP16をHighに
pin1.value(0) #GP16をLowに
実行結果は以下の図の通り。74 kHz程度で動作しています。Raspberry Pi Picoの動作周波数が125 MHzなのでもう少し速く動くと思っていたのですが、予想より遅めです。加えてオーバーシュート・アンダーシュートがそこそこ大きめに発生しています。プローブの影響の可能性もありますが、他のICに信号を送る場合はダンピング抵抗を挟んでおいた方が無難そうです。

コメント