はじめに
前記事: Raspberry Pi Picoを購入してみた。~MicroPythonでLチカ~
前記事に引き続きRaspberry Pi Picoで遊んで行きます。前回はmicro pythonを使ってポートの操作を行い、その速度を確認しました。Raspberry Pi PicoはArduino言語による書き込みも可能なようなので、今回はArduino IDEを使用して同様の操作を行って行きます。
環境構築
Arduino IDEのインストール
Arduinoを使用したことがない場合はこちらからインストールを行ってください。
Arduino IDEの設定
Arduino IDEの上部メニューバーから[ツール] → [ボード] → [ボードマネージャー]を開いてください。
検索欄に「pico」と入力し、「Arduino Mbed OS RP2040 Boards」のインストールを行ってください。インストールが完了したらArduino IDEの本画面に戻り、Raspberry Pi PicoをPCに接続した状態で[ツール] → [ボード]の[Arduino Mbed OS RP2040 Boards] → [Raspberry Pi Pico]を選択、[ツール] → [シリアルポート]からラズパイが接続されているポートを選択してください。これで設定は完了です。コードを書き、ボードに書き込むボタンを押せばArduino IDE上で書いたコードをラズパイで動かすことができるはずです。
追記. Raspberry Pi Pico が認識されない場合
Raspberry Pi PicoがArduino IDEのシリアルポート欄に表示されないことがあるようです。その場合は一度Arduino IDE左上の方にある[マイコンボードに書き込む]ボタンを押してみると、なぜか認識されるようになることがあります。なぜ……??
動作確認
環境構築が終了したので、ちゃんと動くかテストを行ってみます。以下のコードをラズパイに書き込み、Arduino IDEの右上にあるシリアルモニタを開いて「hello world」が表示され続ければ動作確認完了です。
void setup() {
Serial.begin(9600);
}
void loop() {
Serial.println("hello world");
}
Lチカ
GP16ピンをトグルする形でLチカを行います。
以下のコードでGP16をトグルできます。
void setup() {
pinMode(16,OUTPUT);
}
void loop() {
digitalWrite(16,HIGH);
digitalWrite(16,LOW);
}
実行結果は以下の図の通り。877 kHz程度で動作しています。micro pythonで同様の動作をさせた場合は74 kHzでトグルされていたので比較すると10倍以上速い結果になりました。この速度が出る上にArduino言語であればカジュアル用途で使用している人も多く、情報も集めやすいのでかなり魅力的です。
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